学術書の編集者になろう

30歳の学術書編集者が出版の世界について考えます

全集の時代のおわり

明けましておめでとうございます。

年々、季節感を失っていく日々を過ごしています。

 

さて、今年の元旦広告を見ましたが、

大きな企画はありませんでしたね。

そんななか、みすず書房が『中井久夫集』全11巻を刊行します。

四六判336頁で3200円ですか。

印税3%としても、2000部くらいつくるのでしょうか。

 

中井久夫さんのファンが多いのはわかりますけど、きびしいですね。

最近はとんと全集を見なくなりましたが、ますますそうなるでしょう。

ちくまの文庫の全集というかたちが唯一ありえそうですが、

それでも、ニーチェとか宮沢賢治クラスでないと、きびしい。

 

となると、ぼくたちは断片的な記述からなにかを見つけていくしかない、

ということになるのかもしれません。

僕も全集をもっているのは、丸山真男集くらいです。

もちろん読んでいません。

 

もうひとり、揃えていてすべて読んでいる方がいますが、

それしかないかもしれない。

そういうわけで、タイトルのとおり、全集の時代のおわり、

ということになるわけです。